なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

東京創元社 文庫創刊50周年記念 復刊リクエスト募集

 東京創元社が、文庫創刊50周年記念の復刊リクエスト募集をしている。
http://www.tsogen.co.jp/fukkan50th/
 上記サイトの「書籍検索」で、「在庫なし」のものが対象なのかな?と思ったけど、たぶんぜんぜん足りない。すごい昔のはリストにはいってないのかな。
 あと、復刊ドットコムの「東京創元社」特集ページも参考に。
http://www.fukkan.com/fk/GroupList?gno=808
 挿画を変更して復刊もありえないことじゃないよなあ。と妄想してみる。

 とっさに思いつくのはチャールズ・デ・リント、かなぁ。「リトル・カントリー (上) (創元推理文庫 (557-01))」「リトル・カントリー (下) (創元推理文庫 (557-02))ケルト・ファンタジー(音楽モノ)の傑作です。
 なぬ。ジョナサン・キャロルは在庫あると信じていたのに、ないの!「炎の眠り (創元推理文庫 (547‐3))」が一番好き(今見たら、amazonのマーケット・プライスで四倍近い値段になっていてびびった)。すこしスリラーが入ったミステリかな。翻訳もののミステリなんて普通は読まないんだけど、ジョナサン・キャロルだけは別枠。このおかずだけはおいしくて選んでしまう!というような特殊な奇妙な味がある。ストーリーというよりは、日常の中の奇妙な体験、のようなところや登場人物たちの感覚がすごく興味深くて大好きな作家です。
 ぐほ。マーセデス・ラッキーも在庫ないのがある〜。「女神の誓い (創元推理文庫)」は、女傭兵の、伝説には歌われない日常生活と、その世界設定にうっとりするシリーズの幕開けの巻です。
 ダイアナ・ウィン・ジョーンズは全部あると信じていたのに、「ダークホルムの闇の君 (創元推理文庫)」がない〜。いくら創元ブックランド版(「ダークホルムの闇の君 上 (創元ブックランド)」「ダークホルムの闇の君 下 (創元ブックランド)」)がでたからって〜。持ち運んで読むにはやはり文庫版でしょ!
 ロビン・ホブも、もう在庫ないんだ……。「騎士(シヴァルリ)の息子 上 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)」「騎士(シヴァルリ)の息子 下 <ファーシーアの一族> (創元推理文庫)」から始まるファーシーアの一族シリーズは、ひたすら不幸な人生を歩む主人公があわれで、でも引き込まれて読んでしまう異世界ファンタジーです。ファンタジーって夢のような世界、とか思っている人が読むと、すさんでしまいそうな絶望的な世界。でもそこの中での質実剛健なところがよい。
 そしてまあ、創元推理の絶版といえば、「ダーコーヴァ年代記」(マリオン・ジマー・ブラッドリー)でしょう。(「惑星救出計画 (創元推理文庫―ダーコーヴァ年代記)」など)少し硬質なSFファンタジーです。

 ……つか、自分が好きなのってほんとにすぐに絶版になるんだと実感。さぶい……。だからすぐ買わないとなくなっちゃうんだよ!そして保管しておかないと、二度と手に入らないんだよ!(泣)
 たぶん本棚の七割が絶版と思われます。