読了本

• 「過(あやまち)」夫の実家の玄関で、一人娘がいなくなった。ほんの数十秒の間に消えた娘を何をしても探しだすと決心した夕子。離婚した夫も行方知れずとなる。事件の真相は？うーん、ちょっと余分なところが多いかなーと思った。福代さんパートはいらないんでないかな。描写されなくても、だいたいわかるし。いろいろとどろどろな感じのミステリでした。夕子さんにいきなりほれてくる刑事がいたのには閉口した。そんなんでいいのか＞刑事。警官だったかな。あと、後半は夕子さんがおろおろしているだけでなんもしてないのにも残念。とちゅうは面白かったんだけどなあ。夕子さんの師匠はかっこよかったんだけど、かっこよすぎでしょ（笑）。奥さんがラストはでてこなかったのが残念。結局、夕子さんも悪かったと思うんだよね。そのあたりがあいまいに終わってしまったようなのがなー。いろいろと構成に問題を感じました。

「幸福になる方法が本になってもベストセラーにはならないよ。感じ方は人それぞれ違うからね。幸福になりたいと思ったらまずは自分を知ることだ」
片倉「過(あやまち)」（水月佐和・河出書房新社）p316より

　忘れてた。夕子さんは、児童虐待が親から子に受け継がれることもある（遺伝ではない。また、必ずそうなるというわけでもない）ということを知らなかったみたいだけど、監察医でそれを知らないってのはありえないんじやないかと想像します。監察医で、虐待されたこどもかどうかをみることって、絶対ありそうな気がするし、だったら知識として、学校の授業で虐待とはどういうものかというのを受けていると思うんですよねー……それどころじゃなかったってことかなぁ。。