なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • マルタ・サギーは探偵ですか?〈6〉オスタスの守護者 (富士見ミステリー文庫)」「マルタ・サギーは探偵ですか?7 マイラブ (富士見ミステリー文庫)」オスタスに無事帰還したマルタは、できなかったことを始めるが、周囲は彼の変化にとまどう。そして、マリアンナが求婚されたことを知ったマルタは!?最終巻まで。なーるーほーどー。これは確かにいいラスト。野梨原花南さんのいいところ出してるね!って感じがばしばし。思いのちからを思い知れ!というか。「ちょーシリーズ・こどもたち編」が好きだった人はいいんじゃないかなー。こっちは大人の恋愛ありーなところがよかった。ばっちりカタルシスがあるラスト2巻でした。私は最初の1巻でなんだこれ、と思って読むのにくじけていたのですが、短編集1巻と2巻、次は5巻から読めばいいからーというのをどこかで読んで、そのとおり読んでみたら、ほんとよかった。カード戦争については、さっぱりさっぱりでしたが(笑)、いいのですよ。マルタとバーチが二人でいれば。軽い文章ですが、中身は軽くない。それでこそ描ける世界があるんだと思います。

 追記。野梨原さんは、泣くこともできないような、何も与えられなかったこどもに何か思いがあるのかなーと思いました。そういう気持ちに関心があるひとには、ぐっとくるかもしれません。

 無駄なんだとしたら世界なんてもうどうでもいい。
 神は皆死ね。
 届け。
 指。
マルタ・サギーは探偵ですか?〈6〉オスタスの守護者 (富士見ミステリー文庫)」(野梨原花南富士見ミステリー文庫)p186より

「……自分にとって大事なひとは、自分で選びとっていいんだ。そばにいるひとが、僕に悲しい思いをさせるだけなら、僕はそれらを捨てていいんだ。僕は僕を幸せにしていいんだ」
マルタ・サギー「マルタ・サギーは探偵ですか?7 マイラブ (富士見ミステリー文庫)」(野梨原花南富士見ミステリー文庫)p80より