なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)」文学作家がラノベを書くことになってしまって出会った一人の少女。彼女はラノベの彼の作品を「腐った」目線で楽しんでいた。けれど、楽しんでいるその気持ちが嬉しくて……。んー、もう一歩、彼が彼女を好きになる理由、気持ちに踏み込んでほしかった。逆は分かるけど……なあ。せっかく主役なのに、そこを描かんでどうする〜。

「はい。だってだって、男子の友情って最高の純愛じゃないですか!」
明日葉「ラ・のべつまくなし (ガガガ文庫)」(壱月龍一小学館ガガガ文庫)p132より

  • 15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)」2005年の大晦日、「ゲーム」は始まった。誤って送信されてしまった自殺をほのめかすメール。彼の自殺を止めるために少年少女たちが集結し、彼を探し始める。この「ゲーム」の「ゴール」は何だ?おお、緊張感があって面白いですね。新城カズマさんの作品は持ってはいたのですが、初読みです。複数人物がかわるがわる一人称で語ってくれるのですが、彼らの名前を表紙の次のページにあるイラストで確認しはじめたら、もうはまってきている証拠!次第に確認しなくても、誰だ!とわかってきます。これは次の巻が楽しみです。

「だから安楽死探偵なんて」
笹浦耕「15×24 link one せめて明日まで、と彼女は言った (集英社スーパーダッシュ文庫 し 5-1)」(新城カズマ集英社スーパーダッシュ文庫)p262より

  • 空ちゃんの恋 ─ お振るいあそばせ! (2) (ウィングス・コミックス)」「お振るいあそばせ!」の続編は、ちょっとおかたい?友達の空ちゃんが恋をするまで?なお話。ふふふ。このセリフがよかった……。一筋縄ではいかない空ちゃんがとてもよかったです。同時収録された短編はどちらも、大人が主人公。ウィングスには珍しい路線ですが、とてもしっかりしたお話を作られる方なのでおすすめです。

「本当にみんな……かわいいよねえ」
大井川空「空ちゃんの恋 ─ お振るいあそばせ! (2) (ウィングス・コミックス)」(鈴木有布子新書館ウィングスコミックス)p74より

  • まぼろしにふれてよ (1) (ウィングス・コミックス)」とあることから、つくも神ならぬ「ツクモ」を集めることになってしまったひとこ。部活として初めてみることになるが、思いもかけないことがおきてその気持ちは少しずつ変わっていく。おお、これは拾いもん。「夏目友人帳」が近いかなあ。ひとこがけっこう軽い性格なのが物語の軽さとなっていて、いいんじゃないかなあ。もののけものが好きな方におすすめです。

 物も人も 終わりは くるの
 だからできれば 愛してね ひとこ……
まぼろしにふれてよ (1) (ウィングス・コミックス)」(雨隠ギド新書館ウィングスコミックス)p148より