なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 紫色のクオリア (電撃文庫)」親友のゆかりの目には、他の人間は、全て「ロボット」に見えた。……なるほどねえ。こういう話だったのか。一話だけ読んで、まあ普通の異能もの?と思ったら大間違い。次の話では、主人公の語りの中でものすごい速さで世界が巡ります。基本的には一人称で、出来事がハイスピードなので読んだ人のイメージが追いつくかがどうかなあと思いました。うえお久光さんだからと、どんなダークな展開でも心の準備ができていました(笑)。思考実験的なところがあり、この領域まで行くと、宗教と同じくらいのレベルだなあと思いました。これを実世界でやっている人はさぞ浮世離れしているんだろうという偏見が(笑)。 ラストは「夢オチ」とのことですが、私はあれは夢じゃないと思うっ。そして、「現実」も続いているんだ。どこかでずっと……。

「でも、あたしはひとりじゃない」
『あたし』「紫色のクオリア (電撃文庫)」(うえお久光電撃文庫)p199