読了本
- 「エノーラ・ホームズの事件簿 ~届かなかった暗号~ (ルルル文庫)」家出したホームズの妹が主人公。エノーラの下宿先のおかみさんが誘拐!?というお話。うーん、ちょっと今回はノレなかった。次の巻で最終巻だそう。ホームズは寛容なところを最後は見せてくれるのかなあ。
- 「出世花 (祥伝社文庫)」死人を湯灌する寺にある事情から預けられた少女が成長していき、自らの道を選んでいく姿が描かれています。湯灌とは、死んだ人の死後硬直を解き、綺麗な姿として棺桶にいれる作業のこと。これは江戸時代の「おくりびと」ですね。死んだ人のそれぞれの残した思いを感じ取る感受性を持った女性があますところなく描かれています。シリーズ短編集となっているので、ミステリっぽい作品もありますが、どちらかというと、女性だけではなく、ひとが生きていくという話。よかったです。おすすめ。