読了本
- 「御書物同心日記 虫姫 (講談社文庫)」将軍様の書庫を管理する御書物同心として働く、古本好きの青年が主人公。id:teatreeさんの「武家ものと市井もののいいとこ取りになってるのがとてもユニーク。」という評がとてもよく表していると思う。といっても、三巻になってくると、御文庫ネタは少なくなってしまって、古本屋ネタがとても多くなっていました。それはそれでとっても面白くてよかったのですが。古本屋好きで、たまに町人姿でなじみの古本屋を手伝っちゃったりもする丈太郎は、堅苦しい人物ではなく、「犯罪」を犯した人がいても見逃してあげたりするゆうずうがきいているところもおいしい。この三巻で終わっちゃうのはとってもさみしいです。もっともっと読みたいな〜。うう〜。丈太郎に恋のきざしが(笑)現れたとこだけにもったいない!本好きなら楽しめることうけあいな時代小説です。