読了本

• 「宮廷神官物語 双璧の王子 (角川ビーンズ文庫)」他人の心を読むことのできる「慧眼児」である天青が、王宮で次々に起こる問題に対応するシリーズ。王位継承者となるのは誰なのか？キャッチセールスのような手法にひっかかっとるなー。情報封鎖は怖いねー……。ちょっと自分を取り戻したっぽいですが、まだまだ敵は堅そうなので、怖い怖い。次ぐらいで終わりなのかな？

• 「雪燃花 (講談社X文庫―ホワイトハート)」王女でありながら、王女ではない阿燐は、王宮で孤独に生きてきた。敵国に半ば人質として送られることになった彼女に、兄王は必ず取戻すと約束してくれた。その約束を胸に、嫁入り先で暮らしていたが、時が過ぎて……。うう……これは、阿燐があまりにひとりでなにもかも考えすぎ。しかも、自国にいるときも、あまりそんなに兄が好きっぽく見えなかったのが残念。だからこそ悲劇度が増しますが。

• 「魔法の使徒下 (最後の魔法使者第1部) (創元推理文庫)」孤独な生い立ちのヴァニエルは、運命の恋人、タイレンデルの復讐に手を貸し、後悔することとなってしまう。ラッキーの話としては、よくある展開になってました。どちらかというと、前半の方が普段ない展開というか。ヴァニエルよりは、彼の叔母である使者サヴィルの方に感情移入して読んでいました。人づきあいが苦手な彼女が、ク＝トレヴァと親しいのがちょっと意外で面白かったです。訳は山口みどりさんではなかったのですが、フリガナがちょっとあまり好きではなかったなー。本人、意識してそういうほうにしたらしいのですが。私はあまり好みではない。