読了本
- 「サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)」その市には、特殊な能力を持った人たちが混じって生活している。彼らはその市内でしか使用できないその力を使ったり、使わなかったり。「世界」を変えた管理局の人間に、「すべてを忘れない」ただ、それだけの能力を持つ少年、ケイが挑む。シリーズ最終巻!わー!わー!すごく透明感のあるシリーズでとても好きだったのですが、最初から最後までその感覚を失わず、ラストまでいってくれた!ケイ自身の持つ「特殊能力」は、けして「忘れない」というその点ではなく、他人を知り、彼らが「どうすれば」ケイの望む道をとってくれるのかを理解し、さまざまな知り合いの能力を借り、その状況に持ち込む。いわゆる頭脳戦ですが、そのケイの「目的」はとてもわがままで、だからこそ美しい。美しいけどその方法は美しくはない。そこに魅了されて、完結まで見守ることができてとてもよかったシリーズでした!女性にも大々的におすすめ!
少女が眺めているのは、いつだって少年の物語だ。
当たり前で、ともすれば幼い感情を、決して忘れることがない。
複雑でシンプルな、大人のような少年が、たった一つを祈り続ける物語だ。
「サクラダリセット7 BOY, GIRL and the STORY of SAGRADA (角川スニーカー文庫)」(河野裕・角川スニーカー文庫)p419より
- 「首の姫と首なし騎士 いわくつきの訪問者 (角川ビーンズ文庫)」王女らしくない王女が、誰が王にふさわしいのか、王とは、ということを求めてさまよう。ラブコメではなく、政争もの。こういうのが少女小説にあってもいいよね!おもに兄上で苦笑うコメディ部分もあり、面白く読めました。一般小説の異世界王宮ものスキーにもいいかも。
- 「贅沢な身の上 ときめきは海を越えて! (コバルト文庫)」陛下はやるときゃやるけど……的なキャラなのかと思いきや、実は根がダメなのか……と疑いたくなる。ちょっとやりすぎ感がでてきた。
- 「東京・地震・たんぽぽ」東京に大地震が起きた、という設定の話。今読んだらホラー級ですが、2007年に書かれたものです。