なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)」上方から江戸にやってきた女料理人、澪の成長記。澪たんが大きな決断を迫られます。まさに、人生の一大事×二つ。それぞれに真摯に、しかし悩みつつ、向かい合い、決断を下していく澪が孤独で、でもしっかりと生きていってくれそうで頼もしいです。元々この話には恋愛は期待していないのですが、断然、源斉先生派(笑)なので、しょっぱなの先生の「告白」にはぎょぎょ!(わくわく)そして、ラストもいい感じ!このまま逃げてー!せんせー!(笑)そして悩みながらも、料理はきちんとつくる澪たんがまた素晴らしい。おいしいものという面からも、女性に特にお勧めなシリーズです。

「ふた月に一遍かそこら、懐を気にしながらもここで旨い料理を口にすると、それだけで俺ぁ息がつけるんだ。まだ大丈夫だ、生きていける、ってな」
心星ひとつ みをつくし料理帖 (角川春樹事務所 時代小説文庫)」(高田郁・角川春樹事務所時代小説文庫)p228より

  • 深川澪通り木戸番小屋 (講談社文庫)」深川の木戸番小屋の夫婦は、実はいい育ちなのではないかと言われていたが、本人たちはいたって気楽に、その日その日を生きていた。(気楽に見えるだけですけどね。)人情話ですが、私の嫌な感じまではいっていなくて、少し悲しい結末もあったりして、なかなか面白かったです。同じ作者の「恋忘れ草 (文春文庫)」でも読んでみようかな。