読了本

• 「猫かぶり嬢とにわか貴公子 -シンデレラの華麗な誤算- (ビーズログ文庫)」富豪のお嬢様から、メイドまで転落したシャーロットは見事、伯爵家の後援を得ることができて社交界に入ることができたが、これで「ちやほや」されると思いきや……。高飛車、というわけでもない、プライドが高い、というわけでもない、なかなかに説明が難しいけど、底での努力が苦労にならない感じの女の子が目にものみせてやるぜ！という話、かも。今回もなかなか面白かった。

• 「寒鴉　: 奥方様は仕事人（二） (光文社時代小説文庫)」仕事人をたまにしている同心の妻。夫がいきなり謹慎を命じられ、名誉回復に精を出すが……。人妻留衣たんが実にかわいらしく、やきもちやきまくり＆食欲ありまくりの美女、というのが「プリンセスハーツ」のジルを思い出した。こっちは剣術小町なのでやっとうもこなしますよ！仕事人パートはほとんどなくて、どちらかというと同心の手伝いがほとんどなんだけど、そっちが面白かった。留衣たんにめろめろな旦那様もそれはそれでニヤニヤ面白い。今後も楽しみです。

「では……旦那様が五歳のときのお子」
留衣「寒鴉　: 奥方様は仕事人（二） (光文社時代小説文庫)」（六道慧・光文社文庫）p154より