読了本
- 「あたたかい水の出るところ」お風呂が大好きで、将来のことなんて考えたくない。家の中はばらばらだけど、まあもっとひどいとこもあるし〜と思っていた高校生が、あることで自分の中がばらばらになって、それから……というお話。「マイナークラブハウスへようこそ!―minor club house〈1〉 (ポプラ文庫ピュアフル)」のぴりかちゃんなみにぶっちぎってる子が……という中盤は痛かった……でも、この作品ではその痛みの先にほやほやしたものがあってよかった。ほやほやしたものだけで、世界はできていないけれど、そういうものもあるのは、そのこが今までやってきたことがあるからだよね。ちょっと痛い話も好きな方におすすめです。
人生は、好きなものがひとつあれば、生きるに値する。
「あたたかい水の出るところ」(木地雅映子・光文社)p212より