読了本
- 「虚構推理 鋼人七瀬 (講談社ノベルス)」亡くなった悲運のアイドルが、夜な夜な鉄骨を片手に街を歩き回るいう噂がネットに出回っていた。警察官の紗季は噂の「鋼人七瀬」に出会うと同時に、ある少女と出会う。彼女は、元彼の「今の彼女」だというが……。作者の城平京さんは、「スパイラル〜推理の絆」の原作者……というよりは「絶園のテンペスト」の原作者、というほうが私の中ではなるほど!という感じです。この口車に乗せてどんどんどこまでもいっちゃおーぜ!的な感じが確かに。通常でいう「推理もの」ではないので、これはミステリじゃない!と怒る人はいそうな展開ですが、これはこれで、解決しようとしている感じで変化球的になかなか面白かった。ヒロインの性格はちょっとやりすぎかなあ(笑)。
- 「ストーンコールド 魔術師スカンクシリーズ 1 (星海社FICTIONS)」裕福な商人の息子として育った少年が金にあかせて他人を虐待していた報いを、現在受けていたが、彼はそれに対して不合理だと感じていた。片目を失くしたことから、その報復を決意するが、あるものを手に入れてからその方向は……。虚淵玄さんが解説なのもごもっとも、な思いっきりダークなバイオレンス小説。こればっかり読むのはしんどいけど、たまに読むとこういうのも私は楽しめる。こういうのにありがちな「俺が俺が」「俺がかわいそう」という雰囲気を感じないのが、江波光則さんの私の好きなところだと思う。安心して二巻が買えます。シリーズ名が「スカンク」なのがなんでかも知りたいので、次いきます!
「……死体を跡形もなく処理する方法、知りませんか?」
「ストーンコールド 魔術師スカンクシリーズ 1 (星海社FICTIONS)」(江波光則・星海社FICTIONS)p185より
- 「彼氏☆カフェ イケメン彼氏はじめました。 (ルルル文庫)」「櫻の君」と呼ばわれているのに、実際はただの女の子好きな美少女、夢子は男嫌い。それではいけないと、彼氏カフェという怪しげなカフェでお願いしたのは……。