読了本
- 「チャーチル閣下の秘書 (創元推理文庫)」チャーチルまじパグ似。数学の学位を持ちながらも、チャーチルの秘書となることはできず、タイピストとして雇われたマギー。アメリカ育ちだが、英国を愛する気持ちは一人前だ。しかし、彼女の周囲で不穏な出来事が起き始めて……。くしくも「ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)」と同時代(ちょっと前)のお話だった。時代感は「ブラックアウト (新☆ハヤカワ・SF・シリーズ)」の方が上だけれど、こちらもなかなかの苦しい状況。
- 「いい加減な夜食」いい加減な夜食を屋敷の主人に提供したら、なんだか気に入られてしまって屋敷で働くことになってしまったというお話。うーん……王道ですな。こーゆー残念王様キャラは好みではないので……。
- 「川果町よろづ奇縁譚 (Feelコミックス オンブルー)」「ほんとうの名前」を知らず、だれかにだれかの残像を思い浮かべられて生きている青年が、あるバイトを始めてから、少しずつ何かを得ていく物語。ひとでないものもありつつ、雰囲気のよいBLでした。肌色シーンもありですが、えたいのしれない怖さとか、それをも越える「自分のつかめなさ」への怖さが非常に面白かった。