なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 世界最後の魔法使いの最後の恋 (一迅社文庫アイリス)」世界最後の魔法使いといわれる二百歳の(若返った)青年と出会った、単なる「再生屋」の女の子が、一人の「職業を持つ者」として、「恋を知った者」としての決断。瑞山いつきさんはお仕事についてとか、きっぱりとした女の子書かせると絶品だなあ。今流行の俺様でないところも気に入りました。イラストも綺麗で、一冊ものとして楽しく読めました。
  • 天翔る旋風 三国志断章 (単行本)」かぜ江シリーズに連なる一冊……かな?シリーズを読まなくても、三国志(呉)をご存じなら大過なく読めると思います。少女小説だったかぜ江シリーズと比較すると、個人的には物足りなさを感じますが、嫁取り→孫権の流れは燃えます。クール美人な周瑜様がやはり魅力的。
  • 魔導師は平凡を望む 1 (アリアンローズ)」女の子が主人公の俺TUEEEE系だった。いろいろ変人にいいよられてたりはしてるけど、本人的には恋愛要素はなし。S……というよりは意地悪?な主人公が(王の許可を得て)他国の後宮を阿鼻叫喚させる一巻でした。私は、この類の俺TUEEEE系はなんか読んでいて、快楽感を得ることができない。「詐騎士」も一種のそういう系統なのだが、あちらはキャラクターが魅力的なのか、気にならずに読める。さくさく読める系として、書籍化作品は読める作品を増やしたいのだが……。
  • 俺の教室にハルヒはいない (角川スニーカー文庫)」声優志望の幼馴染と最近しゃべるようになった男子。学園ものが苦手なためか、彼女とくちをきくとしばらく……な状態になってしまう。最近知り合った女性と(つきあうわけではなく)食事に行ってぐちをきいたり、なんか仲良くなったら紹介されたのが……。新井輝さんらしい、いかにもつきあうっ!というでもない関係。独特な会話があいかわらず楽しくて好きです。
  • もしもし、還る。 (集英社文庫)」気が付くと砂漠にいた青年。電話ボックスが落ちてきて……というシュールな光景のターンと、セックスフレンドとしてつきあっている彼女と……という話とが並行して進められます。白河三兎さんの他の話よりは好きではないけれど、SFミステリとしてなかなか面白かった。