読了本

• 「荊姫と嘘吐きな求愛 (ルルル文庫)」男嫌いの身でありながら、有能な密偵としての任務にはげむアイリーン。男嫌いを治すために男を部下につけられるが、その男は殴られても……。おおきなわんこなのに、Sで厭世的でヤンデレで。宮野美嘉さんの今までのヒロインがヒーローになったらこんななんか！なんだかんだで心の広いアイリーンがかっこいい。次は兄の活躍がみたいな。

「すごく不思議な気分だ。だけど確かに今、俺はあんたに踏まれるために生まれてきたんじゃないか――という気がした。」
「荊姫と嘘吐きな求愛 (ルルル文庫)」（宮野美嘉・小学館ルルル文庫）p47より

• 「(仮)花嫁のやんごとなき事情 ~離婚の誓いは教会で!?~ (ビーズログ文庫)」旦那様に正体がバレてた！？しかも旦那様に避けられているみたいだと、フェルはショックを受けっぱなし。フェル、よく押した。すっかりシレイネ様の影が薄くなってきたと思ったら、次の怖い人がでてきたみたい。夕鷺さんだからファンタジー設定も濃ゆくてもりもり。次はどんな困難が二人を待っているやら。

• 「ドリームダスト・モンスターズ (幻冬舎文庫)」友達のいない一見クールな女の子が、同学年の男子に「悪夢を見ているなら」と声をかけられた。彼の家の稼業は……。背の高い一見クール美女（中身は熱血でかっとなりやすい）と、背の低いおさるな男の子の悪夢から謎解きをするミステリ……かな。謎を解くことはしてないかしら。帯ほどラブコメは特に盛り上がらなかった。基本的にツンデレはあまり好みではないからかも。

• 「神様は勝たせない (ハヤカワ文庫JA)」中学最後のサッカーの試合。とうてい勝てるとは思えない状況だが、キャプテン兼キーパーはまだあきらめていなかった。早川文庫ですが、特にSF要素はなし。ちょっとミステリ……かな？一見あきらめている子たちでも、勝ちたいという気持ちが隠れていて、それが掘り起こされる過程が読めました。謎は……ちょっとわかったかな。神様は勝たせないって、そういう意味か、と最後にぐっときました。

『運が悪かった、と思うな』
「神様は勝たせない (ハヤカワ文庫JA)」（白河三兎・早川文庫JA）p265より