読了本

• 「ポケットにライ麦を (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)」ミス・マープルシリーズ。資産家の主人が毒殺され、疑われたのは浮気真っ最中の若い新妻。少し昔の英国ののんびりとした雰囲気の中、次々とひとが死んでいくのを見ていてなんとなくにやけてきてしまいました。ありゃありゃまた死んだ、みたいな。これが「現実に近い」時代に描かれたんだろうけど、今読むとそのスピードののんびりさと殺人のスピードの速さのギャップが楽しい。

• 「さよなら、カルト村。 思春期から村を出るまで」外から隔絶された、カルトの村で育った（ちょっとくいしんぼな）一人の女の子の、生きてきた過程。あまりカルトの考え方とかに興味がなく、「それが正しい！」とは思わずに育った人だからこそな視点なので、宗教色はなく、すごーくフラットな気持ちで安心して読めます。これは続編。なんかすごい楽しいなあと思って読んでいたのですが、自分がなんとなく同じような疑問を持っていていたからかも、と思いました。