なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 忍剣花百姫伝5 紅の宿命 (Dream スマッシュ!) (Dreamスマッシュ!)」忍者の一族の末裔である花百姫は、かつて父を殺され、生まれた城を追われ、一人で「捨て丸」という名で生きてきた。花百姫は姫ですが、忍者の姫だからか、おとなしいなんてとんでもないようなことばかりしているにも関らず、常に真剣で芯が強いところが魅力的なシリーズです。今回も、霧矢と花百姫の年の差カップルに萌え萌え(笑)。イラストが肉感的なので、も〜霧矢の色気がムンムン(笑)。こんなの小学生がときめいちゃうよ!はおいといて、本編は、また時空を飛んでしまうのは、ちょっとまたかよと思わないでもないですが、花百姫が危機に陥ったので、まあこのためだったのかな。花百姫になんで霧矢が忠告しないのかがよくわからなかったのですが、どこかに書いてあったかな……。あと2巻で終わりだそうです。
  • 召喚王子ユリウス―任務デビューは華やかに (角川ビーンズ文庫)」蟲獣を異界である「虚の世界」より呼び出し使役することができる「蟲術師」に最年少でなったユリウスは、任務のためにある王国を師とともに訪れた。その国の女王の天候を操る力が狂っているのを感じたユリウスだが……。ううーん。ユリウスはとにかく優しい、思いやりに溢れた少年なのですが、ちょっとそれだけじゃあ、他の物語と比較してものたりないと感じた。ラストのも、「凄さ」がうまく伝わってこなかったので、「ああ、すごいんだ」というぐらいだったし。王女さまも、一見わがまま、ぐらいではちょっとキャラクターが弱い。師匠がとんでもない性格、というのは最近よくあるパターンだけど、それもなく、とてもいい人だし……うーん、それぞれのキャラクターが弱いのと、意外性があまりストーリーにも感じられなかったので、見栄えがしないというか……面白くなくはないのが残念。蟲獣っていうのがまたくせ者で、ユリウスはほぼ虫系しか出さない。虫……女の子は嫌いな人も多いよね(私はどちらかというと平気な方)……ちょっと難しいのでは〜。ちなみに、ユリウスは王子ではなく、「王子っぽいキャラ」という意味みたいです。
  • ぼくのご主人様!? (富士見ミステリー文庫)」幼なじみの気になる女の子が、たちの悪い男に付けねらわれていると知ったぼくは、あせって階段から落ちてしまった。気がつくと、なんでかぼくは「女の子」になっていて、しかもメイド!?どうなってんの、これ!タイトルと表紙にややびびっていたのだが、読んだらまったく素直に楽しめた。もともとTSものは好きなのだが、これは楽しかった。主人公の男の子が、女の子の自分を他人として認識して、彼女のことを守ろうとするところがとても好感が持てたのが一番の要因かも。作者は、以前X文庫ホワイトハートで「傀儡覚醒 (講談社X文庫―ホワイトハート)」のシリーズを書いていた人で、このシリーズはけっこう面白かったので、これも含めて、他のシリーズも読んでみよう。

(制服マニアをなめんなよ!)
吉朗「ぼくのご主人様!? (富士見ミステリー文庫)」(富士見ミステリー文庫鷹野祐希)p203より