なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)」天使病にかかると、もう処分されるしかない。果ての見えない「天使」との戦いが続く世界で、陽菜は天使病にかかったが、「ふつうとは違う」変化をしたため、軍に囲われることになった。軍での厳しい訓練を経て、陽菜は何を得ていくのか、というのがシリーズのあらすじで、今回が三巻目。四巻で完結するそうです。今回は、「もーちゃんがんばれ」なのだという作者のあとがきがあるということを、他の方の感想を読んで知っていて、どこが?と思っていたのですが、ラストスパート、もももーちゃん、がんばった!あんたよくやった!いやー、あそこまでやるとは思ってなかったですよ。しかし、敷島はおっさんだなあ……。セカイ系に無理やりつっこまれた女の子がどうするか?という話なんだろうと思っています。しかも、逃げ場なし。とことん追い詰める。最初はなにこの主人公と思っていましたが、だいぶ目的を見失ってきていい感じ(^_^;)予定より短い巻数で終わってしまうのはもったいないなあ。

「いいねえ。君は本当にかわいげがなくて面白い」
敷島「アンゲルゼ ひびわれた世界と少年の恋 (アンゲルゼシリーズ) (コバルト文庫)」(須賀しのぶ集英社コバルト文庫)p138より

  • ラ・パティスリー」神戸のフランス菓子屋の新人パティシェが早朝出勤すると、見知らぬ男性が既に働いていた。その男性は自分をこの店のオーナーだといい張るが、店の名前も違うし、なにかおかしい。パティスリーを舞台とした日常の謎ミステリ。この作品をとてつもなく洗練させたのが「ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア)」だとひどく納得できる一冊でした。軽い憧れとか、新人だからとか、そーゆーもんをとっぱらっていって、あそこにたどりついたんだなあ。「ショコラティエの勲章 (ミステリ・フロンティア)」はとても面白くてチョコレート食べたくなったのですが、この作品はそこまではいかない、まだまだだなあという印象。キャラクターもあまり好感が持てませんでした。こういう恋愛が好きじゃないのもあるんだけど。