読了本
- 「夏休みは、銀河! 下 (朝日ノベルズ)」背は高いけれどぼうっとしていることから、「ぼの」というあだ名がついてしまった一希。終業式の日に遅刻して、慌てて学校に入ったときに、大事なものがあるところにあるのに気づき、取りにいき、昔の悪ガキたちが残したメッセージを見てしまって……。夏休みの冒険、という言葉がふさわしい、いかにも岩本隆雄さんらしいジュブナイルの完結編。トンデモっぽい設定でも、どこかほんわかした雰囲気で包みこまれて、これもアリ？と読ませてくれる話になっています。けっこう天才肌が多い岩本隆雄さんの作品ですが、この作品もそれにもれず、でも一希は冒険を寝過してしまうようなボケさも発揮してくれて親しみが持てます。つか、寝過ごすなんてアリか（笑）。安心できるクオリティの話を提供してくれる人だよなあ。一年に一作でいいから、書いてください（笑）。のんびり楽しめるSF冒険。家族そろってお楽しみください。
大人目線を意識しつつ（そのための楽しみも入れつつ）も、あくまでも主人公は悪ガキたちなのが、「家族そろって」の理由です。大人もこどもも楽しめるんじゃないかな？青い鳥文庫とかにいれてほしい。
- 「伯爵と妖精―誓いのキスを夜明けまでに (コバルト文庫)」別れ別れになった二人。ニコにも去られてひとりぼっちのリディアは、エドガーのことを忘れられるのか？エドガーはリディアのために、強引な手段に出ようとする。どわーっと話が進んだ。予想外にニコがおばかさんなのがもー可愛らしくて（笑）たまらん。エドガーとリディアのいちゃいちゃも激しくなってきたなあ。リディアに片思い中の彼がふびんです。
