読了本
- 「インディゴの夜 ホワイトクロウ (ミステリ・フロンティア)」カジュアル系ホストがいる、ホストクラブclub indigoが舞台のミステリ。日常の謎ものというよりは、犯罪より。今回は、ホストが主人公の短編が数本。ちょっと設定が甘いところががあるので、裏の世界を描くには無理があるかなあと思う。晶さんの方が好きなのでちょっといまいちでした。
- 「夜の光」昼の顔は高校生、夜の顔はスパイ。それがぼくらの真の姿。天文部の個性的なメンバーは、月一の夜の観測会だけは参加するけれど、他は自由。それぞれが事情を抱えてはいるけれど、お互いにそのことを話したりはしないし、話したとしても、それだけで終わる。でも、会っている時は、ちゃんとつながっている。そんな彼らの、それぞれの物語。昼の姿は仮の姿、夜のここでのわたしが本当のわたし、という一人一人の寂しさが描かれている。青春ものの秀作。