なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 金の王子と青の軍団 -神の眠る国の物語- (ビーズログ文庫 こ 1-4)」「黒の騎士と赤の淑女 -神の眠る国の物語- (B’s‐LOG文庫)」「金の王子と金の王 -神の眠る国の物語- (B’s‐LOG文庫)」「金の姫と金の王 -神の眠る国の物語- (B’s‐LOG文庫)」ウラル国の王女シーナは、神であるウラルとともに自国の再建のため、男の姿でゴシュラム国王の側近となった。ゴシュラム国王は側近の妹であるシーナに求愛するが、自国のために受け入れることができないシーナ。一方、シーナの兄のアレンはけがのため記憶を失くしていたが、少しずつ回復しつつあった。戦いに勝利はしたが、その結果はウラルに傷を残し、ウラルのとった道、そしてそれに対してシーナは……という展開。戦い、戦いでいかないところが、いかにも少女小説だなあと思った。あくまでも何事も個人的な感情で進めるというか。そういうものだと思えば楽しめるものだと思う。男性はちょっとだめかもなー。シリーズ完結までだーっと一気に読めて痛快だった。少女小説読みではもうちょっと読まれてもいいと思う。ロマンチックすぎることもなく、獣もあり、BLの気配のみ(結局気配だけだった)あり、シーナやレディ騎士、レディ・サナなど魅力的な女性あり、と、いろいろと楽しめる要素がある。特にレディ騎士の外伝、「黒の騎士と赤の淑女 -神の眠る国の物語- (B’s‐LOG文庫)」は素晴らしかった。この前半だけでもうどんぶり三杯は……(笑)。あとは、みんなに思い入れをしてしまう神、ウラルがよいキャラクターだったなあ。そして、シーナ+ウラルの仮の姿、ラウル。彼に会えなくなるのは、とてもみんなさみしかっただろう。女の子が美男子でいたら、そりゃー男女にもてるよ、無敵だよ!てなもんです。

「寂しいから、人は人と繋がろうと努力するんだ。俺に守られていると、いつかシーナは誰も必要としなくなる」
ウラル「金の王子と青の軍団 -神の眠る国の物語- (ビーズログ文庫 こ 1-4)」(剛しいらエンターブレインB's-LOG文庫)p148より

「どんなにお姿が変わっても、あたしにはわかります……黒くても、緑でも、赤でも……どんなものに包まれていても……あなたは……あなたです」
アミン「黒の騎士と赤の淑女 -神の眠る国の物語- (B’s‐LOG文庫)」(剛しいらエンターブレインB's-LOG文庫)p114より

「だが神だけに頼ってはいけない。人が……努力することが一番大切なことだ。神の仕事は、我々と共に喜び、そして見守ることなのだから」
アレン「金の王子と金の王 -神の眠る国の物語- (B’s‐LOG文庫)」(剛しいらエンターブレインB's-LOG文庫)p178より