なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • シャーレンブレン物語 癒し姫の結婚 (ルルル文庫)」当代の<癒し姫>の秘密は、実は男性であることだった。なのに、結婚話が持ち上がって、従者兼見習医師のミナワは気が気でない。第三王子を「お兄様」と呼ぶ令嬢(だけど暴走娘)も現れて、この結婚話はどうなるの?なんか全編が地味なんだけど、なんか好きなシリーズ。イラストの絵柄はあまり好みではないですが、四月に出る新刊は買おうかなーというぐらい好きだ。ミナワと二人の男性は、恋仲というよりは兄妹というような距離感なので、恋愛もないのですが、なんか居心地がいいんですよね〜。あと、毎回、ラストのどんでんがえしまで凝っているのがいい。今回は、暴走娘が笑えた。世界も広がってきたみたいなので、次の巻も楽しみです。

『獅子は千尋の谷に我が子を突き落とし、上から矢を射かけ、熱した岩石を投げ込み、更には岩壁に刃を打ち込んで決して這い上がれぬようにするという。数々の苦難を乗り越えてこそ真の強さを手に入られるもの。アレクシオ、母の試練に耐えてみせよ』
聖王妃ジーナ「シャーレンブレン物語 癒し姫の結婚 (ルルル文庫)」(柚木空・小学館ルルル文庫)p117より

  • 追放されしもの (クロニクル千古の闇 4)」人類が農業を発明していなくて、まだ狩猟でだけで生計を立てている時代。ワタリガラス族と一緒に暮らしているトラクは、前巻でつけられたある「印」を見つけられてしまい、すべての一族から追放処分を受けてしまう。ウルフだけを道連れにさすらうトラクは、「魂食らい」の罠にはまっていく……。タイトルから、ええー、と思っていたのだが、もっとええー!な展開。レンの秘密に至っては、あんぐり口をあけるしか……そんな前フリあったのか……これこどもが読んだらトラウマになりそうな話だなあ……。だんだん狂っていってしまうトラクはふびんだけれど、まあ、これも他人を信じられなかったゆえの必然なのかなあ……にしてもあまりにもひどい。今回はウルフ視点も大活躍で、しかも嫉妬してくれちゃったりしてもう萌えです(笑)。楽しかった。
  • 舞姫恋風伝―花片小話 (ルルル文庫)」アジアっぽい世界観で、王に愛された舞手が王妃となるというシリーズの短編集。王夫妻はもーらぶらぶでみていられないぐらいなのですが、私はその親友佳葉ちゃん夫婦ぐらいが好きかなー。短編は安心して読めて面白かったです。これでシリーズは全部読みました。