読了本

• 「新世界より (下)」現代の世界がいったん滅び、全ての人が「呪力」を使う人たちの住む街が舞台。早季は辛い出来事を乗り越え、大人になったが、街を大きな危機が襲う。早季たちは街を護ることができるのか？ネタばれしそうなので書けませんが、面白かった！「上と外〈上〉 (幻冬舎文庫)」みたいなサバイバルなところもあり、戦いと計略、バケモノ、そしてラストのところは手前でわかってそうか！と思った興奮、素晴らしくエンタテインメント。あ、けっこうえぐいシーンあったり大量虐殺があるので、そういうの苦手な人はおすすめしません。うーん、久しぶりに本に入り込みました。全てが「正義」で語れないところが苦くてグッドです。おすすめしていたid:teatreeさんに感謝。ちなみに、日本SF大賞もらっているそうです。知らなかった(^_^;)

「鎖は常に、一番弱い環から破断するのよ」
富子「新世界より (下)」（貴志祐介・講談社）p63より

• 「8分音符のプレリュード (Y.A.Books)」「優等生」の果南は、転校生の透子の面倒を見るように大好きな先生に頼まれた。でも、透子は誰とも口をきこうとしないで、冷たい態度を取る。実は彼女には辛い過去があったらしいが、彼女が憎くてたまらなくなった果南は彼女を叩いてしまう。いかにもYA！なストーリーでした。松本祐子さんはこんなんも書くんだなー。ラストはややご都合？というところもありますが、ストレートに不満をぶつける果南に好意を持つのもわかる気がしました。