なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)」こうと決めたら無鉄砲きわまりないけど健気で思いやり溢れる女の子、ミレーユの冒険譚、シアラン編四冊目。公女だけではなく、ミレーユが狙われている?またしても危険な地へ向かうミレーユはリヒャルトと再会できて……らぶらぶ増強な巻でした。リヒャルトが開き直ったら誰も勝てないっすよ……。前半はあれ?身代わり伯爵にしてはそこまでいかないぞ?と思っていたら、後半にためていたのか……恐ろしい子!にやにやさせていただきました。ごっつぁんです!ミレーユはまた波乱に巻き込まれるんだろうなあ。

「ごめんで済むわけないでしょー! どうせやるんならもっと普通にやりなさいよね!」
ミレーユ「身代わり伯爵の失恋 (角川ビーンズ文庫)」(清家未森角川ビーンズ文庫)p195より

  • 死が二人を分かつまで〈3〉 (新書館ウィングス文庫)」「死が二人を分かつまで (4) (ウィングス文庫)」ミカエラはあるカードに「主」と呼びかけられた。なにやら勝手に「主」認定されてしまったらしいのだが、これが今度のトラブルのはじまりだった。シリーズをラストまで読み切りました。うわー、おもしろかった!究極の一般市民で、貧乏も経験済みの生活力ありまくりのミカエラの視点で、「運命」やら「プライド」やらにとらわれたひとたちを見ると、もうとたんにコメディになってしまうのがものすごく楽しかった。これはいいっすねー。吸血鬼ものだということにとらわれずに楽しむがよいと思います。最後の巻は哀しい運命溢れる展開でしたが、それもまた彼らが望んだこと。ラストではまた楽しい雰囲気で終わりで、よかったなーと思いました。ウォルフのガチ片思いもよじれるほど面白かった。おすすめ!

「いや。おまえ、なんか無敵な気がする。特に性格が」
ウォルフ「死が二人を分かつまで〈3〉 (新書館ウィングス文庫)」(前田栄・新書館ウィングス文庫)p184より

  • 訪問者」若くして亡くなった監督の取材で、彼の幼少期を知っている兄弟の館へ向かった記者たち。その館には、「訪問者に気をつけろ」という手紙が来ていた。「訪問者」とは誰なのか。そして、その夜一人の人間が死んだ。それは本当に事故なのか?真相は隠されて隠されて、というラストは最近の恩田陸さんにしてはかなりよいまとめ方だったような気がします。最近恩田陸さんのお気に入りらしい演劇っぽい内容でした。