なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • シェンドールの妖精使い 運命の鍵に愛を込めて (角川ビーンズ文庫)」隠された力が見出されたユナ。しかし、彼女を狙うものたちが……。一気にラブ展開!な最終巻。意識しはじめたらはやっ、なのはたぶん最終巻なためでしょうが、よかったです。何が良かったって、彼のふられっぷり?いさぎよくてとてもよかった(笑)。ユナはちょっとこういう小説の主人公にしてはおとなしめなので、ものたりないかなー。妖精とかそのあたりの力の設定も、この話は設定が甘いところがあるので、そのあたりは私好みではありませんでしたが、登場人物たちがわいわいやっているのは見ていて楽しかった。
  • アノニマス (シルフコミックス 2-1)」日本の軍によって育成された名無しの暗殺者たち、アノニマス。彼らのかなしみと喜びを描いた作品集。一話一話が違う主人公になっています。たまに見せる笑顔が切ない。自分の好みからするともうワンステップほしいところでした。
  • 夏への扉[新訳版]」失意の中、冷凍睡眠で三十年後で「夏への扉」を探すことにした青年、ダニエルは、友人のてひどい裏切りに遭ってしまい、予想外の展開に……。小尾芙佐さんによる新訳。「おそうじガール社」など、単語がいろいろ変わっていたり、他にも株式会社の仕組みの解説をなくしたりしているそうです。私が初めてこの作品を読んだのは、おそらく中学生のときでした。今読んで思うのは……ジェニー、いい女!(笑)あの頃はリッキーが可愛くて仕方がなかったのですが、今読むと、ダニー、犯罪だよね、それは……つか、よくリッキーはそこまで思いこめたもんだ……あはは。ピートは相変わらずいいんだけど、ちょっとなんか微妙に雰囲気変わったかな……。もうちょっと気高い感じなイメージだった。「三十年後」は、2000年。つまり、もう十年も前のことになってしまいました。今はハインラインの思い描いた世界ほど進んでいなかったり、別の仕組み(インターネットとか携帯とか)がものすごく進んでいたりするのですが、その違いを楽しむのも一興。ダニーが「輝かしい未来」を得ていくのがまぶしくも、うらやましくもありました。初めて読む方にもおすすめです。