読了本
- 「金星特急 (1) (ウィングス文庫)」謎の美女、金星の婿になるために「金星特急」に乗った男性たち。彼らの行く末は死か、この世の栄華か?SF冒険活劇になると思われ。でこぼこ三人の組み合わせがなかなかおもしろいです。いろんな諸国の漫遊記になるのかなあ?いろんな風土をもりこめられたらいい作品になると思います。
金星特急は、どこから来てどこへ行くのか誰も知らない。
そして、途中乗車も途中下車も出来ない。
「金星特急 (1) (ウィングス文庫)」(嬉野君・新書館ウィングス文庫)p224より
- 「宮廷神官物語 王子の証と世継の剣 (角川ビーンズ文庫)」立太子式のため、『徴』を手に入れろと言われた藍晶王子。もちろん慧眼児もついていって……。ラストはちょっと予想してたけどまさかそこまでいくとは……!今回は慧眼児の影がちょっと薄いけど、ストーリーが進んだのでなかなかおもしろかった。このシリーズ、意外と旅するシーンが多いですね。
- 「プールの底に眠る (講談社ノベルス)」ある日出会った美少女に、彼がつけた名前は「セミ」。彼は「イルカ」と呼ばれることになった。二人のどこかおかしな関係は……。最近、こういう一見おとなしめの草食系男子が黒い話をよく読んでいるような……。もうひとつ何かあるとものすごく面白かったんじゃないかなあ。なかなか好みだっただけに残念。惜しかったです。
「人はいつか死ぬ。それもほとんどの人は苦しみ抜いた末に死ぬ。だからどんなに憎くても、自分の手を汚す必要はないんだ」
イルカ「プールの底に眠る (講談社ノベルス)」(白河三兎・講談社ノベルス)p122より