読了本

• 「天涯のパシュルーナ (3) (ウィングス文庫)」王子「候補」として王都へ来てしまった元山賊の長、トゥルラク。王子候補を外してもらうために、大物貴族にとりいろうとする（笑）が……。少女小説ではかなり珍しいような気がする、小回りのきく悪くないけど賢い少年が主人公の話です。五話は楽しくてわはわは笑っていたのですが、六話で……え……ええっ。あの人、ころしちゃうの……！？あとから生き返ってきたり……しない？ねぇ？代わりにあのおっさん殺してもよかったのに……（ひどい）。でも次が楽しみになってきました。痛快感がある話が好きな人におすすめ。

「金なんて、いくらあっても使おうと思えば一瞬だぜ？　権力も……別に、俺のこと本気で凄いと思ってないヤツに頭下げられても嬉しくないし。貴族の服は動きにくいから嫌いだし、だいたい、メシがまずい！」
トゥルラク「天涯のパシュルーナ (3) (ウィングス文庫)」（前田栄・新書館ウィングス文庫）p83より

• 「悪役令嬢ヴィクトリア〜花咲く庭で〜 (ルルル文庫)」紅茶屋のオーナーであるお嬢様、ヴィクトリアが主人公。シリーズ最終巻。紅茶屋「花洗う雨」のリニューアルオープンで多忙な毎日を送るヴィクトリアは、思いがけぬ告白に……！？告白から、どうなるのかと思いましたが、シリーズの流れを追い、ミステリ方向へ。ふほぅ。基本的にはヴィクトリアの一人語りなので、そこを乗り切れば、職業ものとしてなかなか面白かったです。