「華宮ららのような物語」

　「華宮ららのような物語」で検索した方がいらしてました。「クラシカルロマン」的な……ということでしょうが、難しいナー（笑）。あそこまで政治よりに話を進めるのは少女小説にはあまりない感じです。特に近代を、ということであれば皆無といってもいいと思います。近代が舞台のああいう（少女小説・政治もの・ラブ薄め・主人公が女の子で王族？・ファンタジー要素なし）作品は私は他に知りません。
　強いて言えば、「プリンセスハーツ―麗しの仮面夫婦の巻 (ルルル文庫)」など、高殿円さんの作品かなと思います。プリハーはおとめちっくな表紙ですが、中はなかなかにしんどい政治物語＋ツンデレ仮面夫婦を楽しむ物語になっています。ラブやコメディ薄めがご希望であれば、「わが王に告ぐ―エヴァリオットの剣 (角川ビーンズ文庫)」とか。あー、でもファンタジー要素が入っているのでそれがだめであれば……難しいな。
　政治ものではないけど、時代的には「黄金を奏でる朝に~セレナーデ~ (コバルト文庫)」もいいかも。