読了本
- 「追放者の矜持 上 - ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)」「追放者の矜持 下 - ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)」ヴァルデマール年代記の最新刊。翻訳ファンタジーで一番好きなシリーズです。今回は、ヴァルデマールの永遠の敵国、カース国出身でありながら<使者>となったアルベリッヒの物語。アルベリッヒは、ほかの物語でけして白衣を着ない、むちゃくちゃ厳しい<武術指南役>としてでてきますが、まさか彼の過去話が読めるとは……。アルベリッヒが主人公というだけで、もう面白さは保障されたようなものですが、ほんっとーに面白かった!<使者>は「正しいひと」という前提なので、たいていの<使者>はいいこなわけですが、アルベリッヒは出身が出身なので、まーひねひね。すばらしいひねひねです!そして、下巻ではヴァルデマールは大きな戦争に巻き込まれ、更にもりあがります……!最終章のネタばらしも……思わず声あげてしまいました。ほんとプレゼントのような物語くれるよなあ>ラッキー様。そしてこの物語は、あのセレネイ様が、大人になっていく物語でもあります。
「敵が我々をこの土地から追い出すことに成功しようとも――もちろんそんなことはさせないが――ヴァルデマールは生き続ける。」
センダー王「追放者の矜持 下 - ヴァルデマールの絆 (C・NOVELSファンタジア)」(マーセデス・ラッキー・澤田澄江訳・中央公論新社C NovelsFantasia)p74より
- 「十十虫は夢を見る 2 (ボニータコミックスα)」他人の夢にでてくる神秘的な少年の姿と、現実の少年は違っていた。前の巻の方が、足で稼ぐ感じで面白かったかなあ……。