読了本
- 「幽谷町の気まぐれな雷獣2 (レガロシリーズ)」幼馴染だけではなく、化学同好会のメンツは荻子以外は……!な現代ファンタジーラブコメ。「Tiny Garden」の森崎緩さんの描き下ろし作品。今回はラブコメメインというより、妖怪メインな感じでした。それはそれで面白い。そして以前は二人だけな関係だったのが広がったような感じがよかったです。現代もの少女小説が少ない今の時代、貴重です!
「夏休み明けてもどうにもなってなかったら、へたれ野郎って呼ぶからな」
「幽谷町の気まぐれな雷獣2 (レガロシリーズ)」(森崎緩・イースト・プレスレガロシリーズ)p254より
- 「ブレイクスルー・トライアル (宝島社文庫)」セキュリティ会社のプロジェクト「ブレイクスルー・トライアル」に参加を決意した一人、門脇雄介は当のセキュリティ会社の元社員という立場を活かして、抜け道から勝利を目指す。他の参加者たちも、それぞれに理由を抱えていて……。なかなか面白かった。犯罪方面はちょっとテンプレすぎだなーと思ったけど、雄介の生い立ちや理由、手段とかコン・ゲームぽくて楽しめました。ミステリ・フロンティアとかにも書いているようなので、他の作品も読んでみよう。
- 「ひきだしにテラリウム」九井諒子さんのショートショート集。あいかわらずセンスが秀逸です!
- 「レイニーシーズン (POE BACKS Babyコミックス)」「マナビノクニ (バーズコミックス ルチルコレクション)」「the way I am (EDGE COMIX)」先日サイコーだった「魔女と猫の話 (ねこぱんちコミックス)」の四宮しのさんのBL短編集を三冊買ってみました。BLの世界って広すぎて案内がない状態で中をのぞいても、なかなかたどりつけないだろうなあと思うぐらいですが、ふと見つけた作品(特に繊細なものとか)が、BL出身の人がかいていた場合は、その人のものだけのぞいてみるようにしています。その場合はたいてい当たりなのです。今回読んだ三冊のうちは、特に「レイニーシーズン (POE BACKS Babyコミックス)」の最初のあたりの話が非常によかったです。後の方の作品はより洗練されたBLらしくなってしまっていて、私のほしいものがちょっと少なくなってしまっていた。恋愛だけじゃなくて、別のものもほしい。
「『ペリペリ』って 聞こえない?」
「レイニーシーズン (POE BACKS Babyコミックス)」(四宮しの・ふゅーじょーんぷろだくとBaby comics)p49より
「お前は ダメな自分が 好きなの?」
「the way I am (EDGE COMIX)」(四宮しの・茜新社EDGE COMIX)p49より