月影の鎖 錯乱パラノイア・その4(神楽坂響ルート)
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小料理屋を営んでいる主人公は、不況にあえぐ観光地である島でとまどいながらもなんとか暮らしている。紅霞市の市民のためのボランティア団体、紅霞青年団のリーダーである神楽坂響。彼は一年前の震災で大きな被害を受けたこの島の復興の立役者であり、英雄だった。まぶしい彼の存在を遠くから見ていた主人公だが……。
もっとも「正しいこと」を「理論的に」言っているかのように見える神楽坂さんですが、その心の中は他のルートでは全く見えませんでした。望月とのからみは面白いなー、ほんとに。ころころ望月を転がすさまがよすぎです。ラストにふさわしい、他のキャラ達をまとめていく存在かのようなストーリーで、神楽坂さんは軍師だなーと思いました。そして、主人公は主人公で、とるべき道をきちんと選んでいるのが感じ取れてよかった。「誰かのため」とかではないところがぐー。市政についても、このルートが納得のいくものでした。誰か「英雄」に任せきりにするのではなく、市民が自分たちで考えて、自分たちのよい道とは何かを検討して、実施していく……今のわたしたちにできていない気はしますが。
……ところで、二回り以上年上とか言ってましたが……まさかの四十越え……!?どんな美中年だよ(笑)。依存ED、笑ってしまいました。一二三……面白いなお前!彼ももっと見たかった!そしてこの依存EDが一番泣けるじゃないか〜。ずるいよな、このラストは。
私は人に助けられている。
だからこそ、又、私も人を助けたいと思うのだ。
人と人の繋がり、それを大事に思い、相手を思い遣ることこそが螢さんの目指した真の理念。
「月影の鎖 -錯乱パラノイア- - PSP」(拓洋興業・PSP)
螢さんのイラストもみたかったなー。笑顔とか。きっと素敵な人だと思うんだよ〜。あの兄ちゃんのママだもんね!
全体的には、とりあえず、ヤンデレが好きな人には(ヒーローもヒロインも)おすすめです。半分がヤンデレ(グッドも!)。明治・大正大好き!を理由に……というのはちょっと厳しいかな。正史に忠実というわけでもないので。道具立てとしては、ヤンデレには非常にいい時代だと思うので(笑)、よかったと思いますし、イラストも美麗。特に色使いが面白くてよかったです。
あとは、民衆が怖い。いえ、まじで……。集団心理といってしまえばおしまいですが、自分もそうならないようにしないな、と思うことはできるけど……できるかな……。
兄さんEDはちょろっと、しかも家族的なものでした。でもまー、とちゅうのイベントは楽しめたのでよかったです。
……ところで、ノアたんが○○○しまうルートがあるとか聞いたんですけど……私、そんなの見ないわ!なかったことにするわ!そんなの耐えられないもん!