なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 恋のドレスと舞踏会の青―ヴィクトリアン・ローズ・テーラー (コバルト文庫 あ 16-23)ヴィクトリア朝時代の英国。「恋を叶えるドレス」をつくることで有名な「薔薇色」の店主クリスと、公爵家の長男シャーロックとの身分違いの恋の話。すっかりらぶらぶな二人だが、既に階級の差によるプレッシャーが重くのしかかってくる巻でした。舞踏会は、その象徴ともいえるイベント。あのパメラでさえ、この壁は乗り越えられないと自覚してしまうのです。いや〜もう、いろいろとイイ!シャーリーの乙女っぷり、恋を知ったクリスの強さ(もうシャーリーを捨てる覚悟ができているような気がする)、そしてもう一人の主人公とも言うべき、パメラ視点からのシャーリー、ライバルの彼女の貴族らしいまなざし。それぞれが素晴らしい。この話は読んでいて至福だなあ……。意外とロマンティックではなく、しっかりと現実をみすえた上で酔う恋の味、というところがとても美味しい一冊でした。たんのうたんのう。
  • 翡翠の封印 (C・NOVELSファンタジア)」他国からやってきた王妃は、その日に王から激怒され、二人は全く接触しなくなってしまった。王妃の薬剤師としての力を広めた侍女は、王と仲直りさせようとするが、王妃に隠された力は彼女にとってつらいものだった。うーん、なんかオンライン小説の「恋愛ファンタジー」みたいな、という感想。これをC Novelsから出すのはなんだなあ。もっと違うレベルのを求めていたので、残念。コバルト文庫だったらそんなにがっくりこなかったかもしれない。乙女チックすぎるかな。
  • ヘブンリー 君に恋してる (コバルト文庫)」魔法学校への転校生、フォルミカを好きなリクトは、いろいろと彼女との初対面を演出しようとするが、全くうまくいかない。二人が出会ったとき、テロリストたちが魔法学校を襲い、彼らは学校にとじこめられてしまう。いっかにも「野梨原花南」というような語り口。ストーリーはまだまだ始まっていないみたい。