なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 護られし者〈2〉代償 (ハヤカワ文庫FT)」魔物から身を守る手段は「護符」のみとなった人類はそれぞれの街に閉じこもり、交流をしなくなった。そんな時代に生まれた三人の少年少女を描いた異世界ファンタジー。第一部の二巻目。もっと修業時代をやるのかと思ったら、意外とそのへんはスルーしていくみたい。クラシアでの出来事は見るに耐えなかった。ひ、ひでぇ……。これを肥やしにして乗り越えていってほしい。薬草師の修行がもっと読みたいんだけど、次の巻に出てくるかなあ。
  • ふしぎ探偵レミ―月光の少女ゆうかい事件 (ポプラポケット文庫)」霊感があって勘が鋭いレミは、不思議な出来事がよく起こる風早の街に住んでいる。連続誘拐事件の犯人は、人間じゃない!?村山早紀さんは、大人の気持ちも、物語に織り込んでいくので、大人にも共感できる物語になるんだろうなあと思う。今回の犯人の気持ちはあまりに同情の余地がある。でも、あんなあっさりやっちゃっていいのか(笑)。兄貴の活躍の場がなかったのがかわいそう(笑)。ぜひともオタクぶりを発揮してほしいものだ。子猫ですら活躍してるってのに。
  • 射雕英雄伝〈3〉桃花島の決闘」結婚するための許しをえるため、桃花島へ向かった二人だが、別れ別れになってしまう。なんだかんだで(笑)舞台は桃花島から海原へ。読んでいたらじじい二人に夢中で、金国のことはすっかり忘れていたので、終り頃にあ、そーだった、と思いだした。こんなんでいいのかな(笑)。やー、もう悪ふざけのひどいじじいがたのしゅーてなりません。しょんべんって、お前、ガキか……というレベル。主役二人はわりとどうでもよくなりつつある。

 洪七公は乞食党(武侠世界では、なぜか「乞食」が徒党を組んで強いらしい(笑))の長なための台詞。

「おまえ乞食になる気はないか?……おまえの人品ならば、みなに慕われることまちがいなしじゃがなあ……」
洪七公「射雕英雄伝〈3〉桃花島の決闘」(金庸岡崎由美訳・徳間書店)p133より