なまくらどもの記録 ver.2

読了記録(節操無しエンタメ系)

読了本

  • 真紅の式使い (一迅社文庫アイリス)」死んだ者の魂に肉体を与え、式神として使役する「式使い」。はぐれ式使いの少女、彰は、幼なじみでもある帝の基に求められ、拒絶した。彼女が初めて降ろした式神の司は、記憶を無くしていた。彰と司は、少しずつお互いにひかれあうが、式神は二ヶ月程度で消滅する定めにある。二人の行く末は……。設定には無理があるなあと思いますが、雰囲気やラブコメな感じは楽しく読めた。一ヶ月や二ヶ月で全員昇華させるなんて無理だと思う。そんなことできるなら、生前に成仏してるんじゃないかなあ。結末も?な感じだったので、次作に期待。
  • 碧空の果てに (カドカワ銀のさじシリーズ)」怪力のためなかなか嫁入り先が見つからない王女メイリンが出奔、行き着いた先は王のいない民主制の国だった。メイリンは男装して首長のターリに仕えることにしたが、ターリはなぜかいつも彼女に冷たく当たる。ターリは最初から彼女の正体を知っているのですが、他の人には秘密。メイリンは力が強いだけなので、アクションはなし。メイリンの出世物語になるでもなく、ファンタジーでもなく、政争の中メイリンがただターリに忠実に仕え、彼のこころを解かしていく物語でした。ターリのツンデレはよいデレですね。「夢の宮」のようなロマンスになるかと思いきや、実は「黄金の王 白銀の王」(沢村凛)みたいな架空歴史ものっぽいところもあり、児童書じゃなくて少女小説だなーと思いました。「風の王国」とか近いかも。男装ものが好きな人はツボるかも。
  • マギの魔法使い 魔法使いは決断中! (角川ビーンズ文庫)」いよいよエメリイの旅も終わりへ近づいてきた。組織に拉致された彼女は、それでも自分のできる限りのことをしようとあきらめずに考えようとする。彼女の愛したひとは、あきらめずに最後まで戦ってくれるのか?うーん大円団。エメリイはさんざがんばった割には、けっこう最後は状況に流されたようなかたちにみえたのが残念でしたが、物語としては順当かな。「化粧は魔女の武器」と言い放つ白魔女、エメリイが常に現実的にあろうとする姿勢が楽しく読めました。1巻はちょっといまいちだなあと思いましたが、らぶが加速しはじめて面白くなってきたと思う。