読了本
- 「あいつはダンディー・ライオン―藤丘学園新聞部 (コバルト文庫)」涼元悠一さんのデビュー作。こ、コバルトだったんだ……しかも、すっごく正統派な少女小説。白泉社っぽい、元気でしっかりした女の子が主人公のちょっとミステリという感じの話でした。ダンディー・ライオンは主人公のことなのかな?にぶにぶなのは、まあ少女小説のデフォルトですから(^^)
- 「イングールの天馬―黒の王子と月の姫君〈上〉 (カラフル文庫)」「イングールの天馬―黒の王子と月の姫君〈下〉 (カラフル文庫)」予言により結婚を義務づけられた王子と姫は、それぞれ身分を隠して出会ってしまった。二人とも命を狙われていることを知った王子は……。と書くと素直なストーリーっぽいですが、二人ともトラブルメイカーでことを座視するよりも出て行くべし、面白くするべし、という性格なのが面白かったです。すれちがいラブなところもぐー。夜読み始めたのですが、面白くて深夜まで……。これは児童書というよりは「コバルト文庫」な感じでした。これが楽しい子はコバルト文庫、ビーンズ文庫にいくといいよ!秘密だ秘密だゆーてるわりには、意外と周囲が正体を知っているのがちょっと笑えました。「運命の恋」なんてドラマチック方面ではなく、ただ好きになっただけ、みたいなところもよかったです。おすすめ。
「人生というものは、不浄な自分を見捨てず労り励まして、とぼとぼと歩いていくことだ」
「イングールの天馬―黒の王子と月の姫君〈上〉 (カラフル文庫)」(篠原まり・ジャイブカラフル文庫)p186より
「わたしの月姫。ご自分の本当の気持ちを見きわめるのです。人はいつでも望みどおり生きていける訳ではありませんが、たとえ望みとは反対の決断をしなくてはならないときでも、自分をごまかしてはなりません。ちゃんと感じてください。そうすれば、うなたの気持ちはあなたを裏切りません。その時は辛くても、きっといつか、いつの間にか、あなたの人生を豊かにしてくれますよ」
アイダ「イングールの天馬―黒の王子と月の姫君〈下〉 (カラフル文庫)」(篠原まり・ジャイブカラフル文庫)p74より
- 「イノセント・ゲリラの祝祭」白鳥からご指名を受けて東京で行われる会議に出席した田口。なにかの行き違いか、他の集まりにも出席を要請されてしまう。その裏では、ある計画が持ち上がっていて……。今回は白鳥が地味だなー。最初の勢いはどこに、というぐらいに。だいぶ田口もいじめられなくなってしまったし。しかし、このシリーズの人たちはどうして人にあだ名を付けたがるんだ(笑)。