読了本
- 「私は言祝の神子らしい※ただし監禁中 (レジーナブックス)」ヒーローは、別に野獣ではないよ?なれなれしいけど……。見かけはこどもだけど中身は大人な「言祝の神子」として異世界にきてしまった女性が、最初悪人に監禁されて利用されていたが、ヒーローに救われて……というところから始まるお話。利用されやすい立場だけど、ひとめぼれした相手に何回もほれなおし、どんどん好きになっていくところが他の物語と違っているなと思いました。そういう意味では、ネット小説の乙女ゲー系ってひとめぼれ至上主義ではないんだな、きっと。
- 「我ら荒野の七重奏」なんとあの「七人の敵がいる (集英社文庫)」PTAの話の続編。ブルドーザー陽子さまがまた戦います。ぜんぜん事なかれてない!いじめの件での仕返しがこわすぎる……!すっげー面白かった。
――そしてこの後、京子はつくづく思い知ることになる。自分がつかんだ藁が、駆逐艦並みの浮力と速度と戦闘力を備えていたことを。
「我ら荒野の七重奏」(加納朋子・集英社)p231より
- 「空飛ぶ馬 (創元推理文庫―現代日本推理小説叢書)」円紫さんと私シリーズの最初の巻。うん、まったくおぼえてない!(スッキリ)これぞ日常の謎、というような、「事件」ではないけれど、気になって仕方がない「謎」が提議されて、解決される。多少もったいをつけて、というのがまた快感。